ハイエンドパーツと言うと、どうしてもブランドネームが先行しがち。もちろん、ブランドネームを手に入れるためにパーツを選ぶのは間違いではないけど「世界に冠たるメーカーが、なぜブランドで語られる存在になったのか?」という部分に注目したい。そうすれば、パーツに対する見方が変わり、購入意欲も一層掻き立てられるようになるからだ。
パーツのカテゴリーを問わず、高級ブランドと言われるメーカーがその座に就くに至った一番の理由は、取りも直さず歴史の長さにある。そこで長い時間をかけて、パーツ作りに対する豊富なノウハウと高い技術力が培われてきた。それを後ろ盾にして性能面やクオリティ面において、他のメーカーの追随を許さないパーツが生み出されることになったわけだ。ハイエンドと言われるゆえんはズバリ、そこにある。
たしかに市場を見渡せば、それらとほぼ同じ機能を持ちながら、価格的には安いパーツも存在する。ただ、安心感や信頼性、さらには満足度の高さにおいて、ブランドネームの持つ力が絶大なのも事実だ。それもまた、ハイエンドパーツならではの魅力と言えるだろう。
1970年にエアロパーツメーカーとして創業し、72年からホイールの生産をスタートしたBBS。当初からモータースポーツとの関わりが深く、92年からはF1フェラーリチームに供給していることでも知られるドイツのホイールメーカーだ。
BBSのホイールは、鍛造製法により強度と軽量化を両立させることに加え、ブレーキの放熱効果が高く、応力分散性にも優れるクロススポークデザインを採用するのが特徴。
そんなBBSが日本での展開を始めたのは83年。アルミ鍛造3ピースホイールRSを皮切りに順次ラインアップを拡大し、今ではF1用ホイールと同じマグネシウム鍛造の1ピースホイールRE-Mgを始め、アルミ鍛造の1ピースで6種類、2ピースで4種類が用意されている。
一方のO・Zは1971年に北イタリアで創業。84年には高い技術が求められるレース用ホイールの開発部門、O・Zレーシングが設立され、F1やWRCなど世界のトップカテゴリーへと打って出ることになった。
なかでも良く知られるのが、90年にカルロスサインツのドライブでWRCタイトルを獲得した、トヨタセリカに装着されていたグラベル&スノー用ホイールのラリーレーシング。実は、このホイールは今でもカタチを変えることなく、ラリー用ホイールの代名詞的存在としてラインアップされているのだ。BBSとO・Zで共通しているのは、モータースポーツで頂点を極めたということ。その過程で得た技術やノウハウが市販車用ホイールに活かされているのだ。