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DIY ダンパー&スプリングをハンドツールで交換

 フロントサス編 チューニングダンパーを付ける
基本的には取り外したことを逆にやっていけばいいだけの話。とはいっても、それなりにコツってものはある。サスペンションのように、左右に同じ機構が付いているものは、一気に両方外したりせずに、片側ずつ行うこと。そうすれば、反対側を見れば完成状態のお手本がそこにあることになる。
作業工程
1.アッパーマウントを仮留め 2.ロアアームにダンパーを付ける 3.スタビとリンクを結合する
クロカンの車高アップ用でもないかぎり、チューニングショックは短いのが相場。ノーマルを外したよりも簡単に入れることができる。アッパーマウントにボルトを入れたら、3本とも仮止めをしておく。2回転くらい締めておくと、外れることもないし、下からダンパーを斜めにすることもできるので作業性がいい。 ロアアームにダンパーを装着する。このとき、ノーマルよりもダンパーが短いのでロアアームを持ち上げないと取り付け部分がなかなか合わない。片手でロアアーム、片手でダンパー……ボルトを持つ手が足りなくなってしまう。もし、作業がやりにくい場合はスタビの作業で行ったように、ロアアームをジャッキで持ち上げてやれば、作業しやすい。 テンションを取り除くために外しておいたスタビとリンケージを結合する。このときも共回りを防ぐためにヘキサゴンレンチで固定して行う。取り外しの部分で書ききれなかったので追加しておくが、スタビをリンクから取り外す作業は、基本的には片側でOK。片側を外しておけばテンションはかからないからだ。このため両側を作業する際は、この作業が最後にくる。
4.ABSセンサーを取り付ける 5.アッパーマウントを増し締め 6.装着状態を最終確認
外しておいたABSセンサーの配線を再びダンパーに取り付ける。ブレーキラインがノーマルのダンパーに固定されているタイプなどの場合、チューニングダンパーには代わりに固定するためのパーツが装着されていることも多い。レーシングカーなど極端に車高をダウンした際に、配線類などが余ったときは、タイラップなどを使ってまとめることもある。 ダンパー装着の最後の作業として、アッパーマウント部分の増し締めがある。どんな作業でも基本だが、対角線上に締めていくと均等に締め付けられる。また、ホイールを装着した後、クルマを地面に降ろしてから、再び締まっているかを確認したい。クルマを降ろすと、ダンパーが上方に押されるからだ。 基本的には作業は終了している。しかし、人間のやることにはつねにミスがつきもの。すべてのボルト&ナットが締まっているかを確認したい。車検に出すと、よくナットに黄色いペイントがされていることがあるけど、あれは締めたかどうかを確認するための作業。プロはそうやって完ぺきな作業を目指しているのだ。
7.上から止めて半回転
ホイールをクルマに付けようとすると、下側が手前に外れてくる。つまり上側のボルトはしっかりとホイールから出ているのでナットを付けやすい。上側を留めてからホイールを半回転させればホイールが落ち着くので、後の作業がしやすい。ホイールが回らないときは、下から付けたほうが作業性がいい。
作業に使ったツール
左から十字レンチ、コンビネーションレンチ2本、メガネレンチ2本、ラチェット用エクステンション、ヘキサゴンレンチ、ラチェットのコマ、ラチェットハンドル。
左からガレージジャッキ、パンタグラフジャッキ、ウマ(リジッドラック)、踏み台。ガレージジャキがなくても、パンタグラフジャッキだけでも作業は可能だ。
独立式サスペンションの主なタイプ
 サスペンションは大きく独立式と固定式に分類できる。なかにはド・ディオンアクスルや日産のマルチリンクビームのように独立式と固定式の中間的作動をするものもあるが、一般的に見れば2つに分類していい。
 ここでは独立式サスペンションの主なタイプについて解説しておく。独立サスペンションとは、左右片側の動きが逆側に影響しないものをいうが、実際にはスタビライザーが装着されるので、片側の動きが逆側にも影響を及ぼす。
サスペンション形式はどのようにアーム類が配置されているかを表したもので、タイヤ(ホイール)がどのように位置決めされているかということだ。

マルチリンク

ストラット式 ダブルウィッシュボーン式
 ダブルウイッシュボーンをもとに開発されたサスペンションで、ダブルウイッシュボーンよりもキャンバー変化やトー変化をより理想に近づけるために、トーコントロールアームやキャンバーコントロールアームを追加したもの。このタイプもダンパーはアームと兼用されないので、ダンパーを外してもホイールの軌跡は実際の作動と同じになる。  ダブルウイッシュボーンは、上下のアームがそれぞれ車体に取り付けられピボットを支点にして動く。この上側アームを直線的に動くストラットに変更したもの。実際にはストラットとはダンパーのことだ。つまりストラット式はダンパーがアームを兼用していることになる。ダブルウイッシュボーンではダンパーを外してもホイールは自由に動くが、その動く軌跡は実際の作動と同じ。しかし、ストラットはダンパーを外すとホイールの軌跡はメチャクチャになってしまう。  今回、サンプルとしてチョイスしたアルテッツァは前後ともにこの方式を採用する。ダブルウイッシュボーンは上下2本のアームによって位置決めされている。ウイッシュボーンとは鳥の胸骨のことで、昔はY字型をした2本のアームを採用していたことからついた名前。現在ではアームの形状にこだわらず、上下2本アームで位置決めするものをダブルウイッシュボーンと呼ぶ。
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